2016年10月12日水曜日

【コラム】オートファジーをコントロールできれば月10kgの増量も可能!?

東京工業大学の大隈良典栄誉教授が、2016年度のノーベル医学生理学賞を受賞されましたね。


オートファジーのメカニズムを解明したことが受賞につながったそうです。

なんのことだかさっぱりわかりませんね笑

ただ、このオートファジー、たんぱく質分解に関するもののようです。

トレーニーとして、たんぱく質分解という言葉は聞き捨てなりません。




オートファジーとは


オートファジーとは、細胞が持っている、細胞内のたんぱく質を分解する仕組みの一つだそうです。

なぜ分解する必要があるのでしょうか。

生命活動を維持するためにはアミノ酸が必要不可欠です。

すなわちたんぱく質が必要です。

食事からの補給が不足すると、体内のたんぱく質を分解して、アミノ酸を再利用することで生命活動を維持します。

体重70kgの人の場合、一般的には1日70gのたんぱく質を、ハードトレーナーの場合は140〜210g程度摂取しているでしょうが、身体の中では、毎日3〜400gのタンパク質合成がされています。

栄養摂取からの不足分はオートファジーによって賄われているということでしょうか。

トレーニングとオートファジーの関係


オートファジーが起きているというのは、カタボリックな状態ということですね。

つまり、トレーニーにとって、オートファジーはなるべく起こしたくないことということになります。

もちろん、オートファジーの効果は、不足分のアミノ酸を供給するだけでなく、細胞の浄化作用や、病原菌を分解する免疫機能も兼ね備えているので、完全に無くしてしまうわけにはいきません。

ですが、栄養不足が原因のオートファジーだけは避けたいですね。

メカニズムが解明されたということは?


物事をよくしていくステップとして、

1.現象を理解する
2.現象を制御する
3.制御することで問題を改善する

というステップがあります。

メカニズムが解明されたということは、カタボリックを防ぐ方法が見つかる可能性もあるということですね。
(オートファジーはアミノ酸によってコントロールできるという研究もあるようです。)

オートファジーはまだまだメカニズム解明の段階ですが、生理学の進歩によってトレーニングの常識がひっくり返ることもあるでしょう。

オートファジー含め、生理学の発展にも注目していきたいです。



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