2016年11月9日水曜日

【コラム】冬は肥えるは本当?

寒くなると、外に出るのも億劫になり、美味しいものも多くてつい食べ過ぎてしまうことから太りやすい時期と言われています。

人間は冬眠しませんが、エネルギーを蓄える時期というイメージがあります。

果たしてこれは本当でしょうか。

疑問に思ったきっかけ


このことに疑問を抱いたきっかけは自分の身体の変化にあります。

9月から増量を始め、見た目には筋肉が増えていることを実感できています。

ですが、体組成計で測った結果は、見た目の変化と比べて乖離があります。
(9月は数値的にも順調でしたが。)

増えているのは脂肪ばかりで、筋肉は変わらない(悪い時は減っている)という有様です。

考えられる原因としては以下です。

①見た目が変わったと思っているのは自分だけ。
②体組成計なんてあてにならない。
③筋肉増加以外の身体の変化があった。

①だとすると本当に悲しいことですが、自分だけでなく、周りからも変わったと言ってもらえているので、除外して考えます。

②を言ってしまったら元も子もないので、これも除外します。

すると、考えられるのは③しかないのです。

体組成計が勘違いしてしまうような身体の変化があったのでしょうか。

体組成計の原理


そもそも体組成計はどのような仕組みなのでしょうか。

体組成の測り方にも様々な方法がありますが、一般的なのは、筋肉と脂肪の電気の通しやすさの違いを利用する方法です。

筋肉は水分を多く含んでおり、電気を通しやすいですが、脂肪は水分が少ないので、電気を通しにくいのです。

詳細な計算アルゴリズムは体組成計のメーカーにしか分かりませんが、水分率が低いと体脂肪率が高く、筋肉量が少なく出るのでしょう。

ということは、想定される身体の変化として、身体の水分量が減ったということが考えられます。

冬は身体の水分が減るのか?


寒いと水分率が低下する原因として以下のようなことが考えられます。

①食事内容の変化

冬は味の濃い食事が増えます。

味の濃い食事をすると、細胞周りの毛細血管内の塩分濃度が上がります。

すると、浸透圧で細胞内の水分が流れ出します。

一方で、血中塩分濃度を下げるため、身体中の水分が血液に集中することで押し広げられた血管から水分が染み出します。

結果として細胞内の水分は失われ、身体中から血液に集まった水分も、尿として排出されてしまいます。

②空気の乾燥

秋冬は空気が乾燥します。

呼気や体表面からの水分蒸発による影響が考えられます。

③寒さ

寒いと血液量が減ります。

血液には身体を満遍なく温める機能もあります。

心臓から送り出された温かい血液が、身体の末端を温めながら巡ります。

冷えた血液は身体内部で温められ、再度心臓に送り込まれます。

寒過ぎると温める機能が追いつかないので、末端の血管を収縮させ、さらに血液量を減らすことで血液温度を保とうとします。

鍋いっぱいの水はなかなか湧きませんが、水の量が少なければすぐに湧きますよね。

このように、心臓や内臓を冷えから守るために血液量が減るのです。

④飲み物の変化

夏は汗で水分が失われても、暑さから自然と冷たいものを飲みたいという欲求が出やすいです。

また、夏場に飲むのは冷たいもので、冬場は暖かいものですが、冷たい飲み物の方が熱い飲み物よりも多く飲みやすいというのもありますね。

熱いお茶はガブガブ飲めませんからね。



このように冬に水分量が減ってしまう理由が幾つか考えられます。

理由が分かれば対策も考えられますね。

また、水分量の減少により、冬は体脂肪率が高めに、筋肉量が少なめに出る傾向があるのでしょう。

実際はたとえ太っていなくても、数値的に肥えてしまうカラクリがありました。

これを言い訳にして、冬は数値が伸びなくてもいいや!と開き直ることはしませんが、数値にこだわり過ぎず、見た目の変化を重視していこうと思います。
(今まで通り月次結果報告は続けるつもりです。)

あとは、扱えるようになった重量を一つの成長指標にするというのも考えています。

長期間にわたる数値の推移は意味があるものだと思っていますが、短期間の推移は参考程度に捉えて、変化から何か気づきを得るきっかけになればいいなと思います。



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