ですが、実はこれはぱっと見の見かけを説明したに過ぎず、あなたは「筋トレと似た何か」をしているだけかもしれません。
筋トレの説明って難しい!
正しく説明しようと思ったら、
どこからどこまで持ち上げているか?
どこからどこまで下ろしているか?
どのような軌道で動かしているか?
動かす速度はどれくらいか?
どの方向に力をかけているか?
何回繰り返しているか?
重量はどれくらいか?
どの筋肉を使っているか?
などなど考えなければならないことが多く、実は難しい動作だということが分かります。
これだけ難しいことをしようとしているのですから、練習しなければ出来るようになりません。
「英語できる?」と聞かれたら、よっぽど喋れる人じゃない限り、「できない」と答えるケースが多いかと思いますが、「筋トレできる?」という問いは、「筋トレってできるできないじゃなくて、やるかやらないかの問題でしょ?」という意識の人が多いのではないでしょうか。
何も意識していなかったら、いつまでたっても「筋トレに似た何か」をし続けることになりますよ。
「筋トレに似た何か」の効果は?
「筋トレに似た何か」は、だいたい「筋トレ」だから、そこそこ効果もあるんじゃないかと思いがちですが、少し違う部分が大事で、少し意識を変えてやってみると、今までやっていたことは何だったんだろうと気づき、悲しくなることがあります。
せっかく辛い思いをするなら効果があることをしたいですよね!
何を意識したらいいの?
意識をしなければならないことはたくさんありますが、今回はその中の一つをご紹介します。
筋トレの動きの中には、持ち上げたり引っ張ったり、力を入れることで重りを上げる動作と、下ろしたり戻したり、重りを下げる動作があります。
(ここでいう上げ下げは、マシンの場合には力をかける方向ではなく、重りの動きを見てください。ラットプルダウンの場合は身体の動きの方向と重りの動きの方向は逆転します。)
重りを上げる動作をポジティブな動作、下げる動作をネガティブな動作と言います。
意識のポイントとなるのはネガティブな動作です。
上げるときは力を入れなければ持ち上がりませんが、下げるときは極論すると手を離しても勝手に下がります。
そのため、ついネガティブ動作は力を抜いてしまいがちです。
ですがネガティブな動作こそ、筋肥大のうまみがあるのです。
ネガティブな動作を疎かにすることは、ショートケーキのイチゴを残すようなものです。
イチゴのないショートケーキはもはやショートケーキじゃないです!
しっかりネガティブな動作を意識したら、いつもよりパンプアップして筋肉痛もきつくなります。
ネガティブな動作で追い込む!
ポジティブな動作とネガティブな動作では先にポジティブ側で限界を迎えます。
「もう持ち上げられない!」って状況はありえますが、「もう下ろせない!」ってことはないですよね。
そこで、ポジティブ側で少し補助を入れることで、ネガティブ側でも限界を引き出します。
例えば、ヒップアダクションでは脚を閉じられなくなったら、両側から手で押さえて閉じます。
そこからゆっくり開きます。
チェストプレスであれば、押すときは脚の補助を利用して、戻すときは補助を外す、といった感じです。
ネガティブ重視のトレーニングを追い込み種目にすることで、ポジティブ側もネガティブ側も、両方とも限界を攻めることができます。
「筋トレに似た何か」ではなく「筋トレ」を出来るようにしていきましょう!
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