2016年9月25日日曜日

トレーニングにおけるリスク分散

今回は知り合いのトレーニーから聞いて、とても面白いと思った考え方についてご紹介します。

リスク分散と聞いて思い浮かぶものは何でしょうか。

資産運用や投資などでしょうか。

このリスク分散の考え方をトレーニングにも取り入れるというものです。




リスク分散とは?


リスク(risk)は英語で、「危険、恐れ」といった意味です。

リスクがあるというのは、何か不利益を被るような可能性があるということです。


例えば資産運用で言うと、資産を全て日本円で持っていると、円の価値が下がった時に資産価値が大きく下がってしまいます。

そこで日本円と、米ドルに分けて保有しておけば、仮に円の価値が下がっても、米ドルがあるおかげで資産の下げ幅を少なくすることができます。
(もちろん円もドルも下がったら資産は大きく減ります。リスクをゼロにすることはできないのです。)

このように何か想定外のことが起きたときに、一つの原因だけですべてが台無しにならないように、リスクを複数の要因に分配する考え方をリスク分散と言います。

トレーニングにおけるリスク分散とは?


トレーニングにおけるリスク分散には様々なものがあります。

1.トレーニング内容のリスク分散


胸を鍛えたいといっても、様々な方法があります。

フリーウェイトでやるか、マシンでやるか?
バーベルでやるか、ダンベルでやるか?
フラット、インクライン、デクライン?
プレス系かフライ系か?

など組み合わせて考えるとかなりのパターンが考えられます。

もちろんそれぞれの方法でどのような効果があるかのセオリーはありますが、だからと言って自分にとって最適なメニューがセオリーで決まるわけではありません。

人によって骨格が違うので、頑張ってやっても効果の出にくい種目があったりします。
(例えば腕の長い人はベンチプレスでは胸より先に腕が疲れてしまうので、ダンベルフライのほうが効果が出やすいなど。これはセオリーですが。。。)

セオリーでは説明のしきれない、個人差もあるでしょう。

また、人によって発達しやすい部位も異なります。

そこで、自分なりに最適なメニューが決まったとしても、4種目は固定で、1種目はいつもやらない種目を取り入れるなどすることで、トレーニング方法が自分に合っていない可能性のリスク分散ができます。

2.栄養摂取のリスク分散


身体を作るためには栄養を取らなければなりませんが、内容が非常に重要です。

どれくらいのカロリーを摂ったらいいのか?
タンパク質、炭水化物、栄養はそれぞれどれくらいの割合で摂ったらいいのか?
どんな食材で摂ったらいいのか?
いつ摂ったらいいのか?

考えなければならないことはたくさんありますが、全てを語るのは無理なので、ここではプロテインに注目してみます。

プロテインにも様々な種類があります。

メーカーによっても様々ですし、各メーカーごとにプロテイン以外の栄養素バランスを工夫して個性を出しているので、選択肢がとても多いです。

また、タンパク質にも、ホエイ、ソイ、カゼインのような種類があります。

さらにタンパク質の分解レベルによって、プロテイン、ペプチドプロテイン、アミノ酸のように分かれていきます。

それぞれの特徴を調べると、どんな時にどのプロテインを摂ったらいいのか、自分にとってどのプロテインが良いのかを考えることはできますが、それがベストだと言い切ることはできません。

そこで、複数のプロテインを組み合わせることで、自分にとって吸収しにくいプロテインを摂り続けてしまうことのリスク分散ができます。
(混ぜて飲むわけではないです。一袋飲み終わったら別のタイプを購入してみるなど、です。)

この他にも様々なリスクが考えられるかと思います。

分散しすぎるのも良くない


ここまでリスク分散の話をしてきましたが、分散のし過ぎも良くありません。

完全に分散してしまうと、それは自分にとっての最適を何も考えていないのと同じですからね。

基本的には自分にとっての最適なものを考えたうえで、ある程度リスクがあることは覚悟しつつ、ただし完全に一極集中してしまうのではなく、つまみ食いをする程度にはリスク分散すると良いかと思います。

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